2020年となりましたので、すでに〝昨年〟になってしまいましたが、ある経済誌からアンケートの依頼を受けました。「お勧めの生命保険商品を挙げてください」というものです。経済誌、マネー雑誌ではよくやっていますので、目にする機会もあるかと思います。何人かのFP(ファイナンシャル・プランナー)に、分野別にお勧めの保険商品を挙げてもらい、その結果を公表するものです。私もアンケートに答えて返事を出しました。
後日、アンケート結果をまとめて、それが雑誌の記事になるわけですが、自分の回答と、多くのFPの投票がどう違うかが気になるものです。雑誌ができると、1部送られてきます。その結果と自分の回答がどう違うか、そしてどのような視点で「お勧めの保険商品」を選んでいるのかを見ていきましょう。
保険の分野は、定期保険、収入保障保険、医療保険、がん保険、就業不能保険、民間介護保険、認知症保険の8つです。終身保険や学資保険、個人年金などの貯蓄性の保険は対象になっていませんでした。いずれも保障重視の商品ですので、保険料と保障のバランスがポイントとなります。どの保険会社も保険料の中で保障をするわけですから、それほど大きな差とはなりません。各社少しずつ内容を変えて個性を出します。その個性が、評価されると、多くのファイナンシャル・プランナーに選ばれて上位に挙げられることになります。では、定番の定期保険から見ていきましょう。(商品名が太字のものは、アンケート結果と私がお勧めとして選んだものの両方でベスト3に入っているものです。保険会社名の「保険」は省略しています。)
<定期保険>
| アンケート | 私のお勧め | |
| 1 | スーパー割引定期保険(メットライフ) | 定期保険2(アクサダイレクト) |
| 2 | 定期保険プレミアムDX(チューリッヒ) | かぞくへの保険(ライフネット) |
| 3 | かぞくへの保険(ライフネット) | メディフィット定期(メディケア) |
定期保険はほとんどの保険会社が販売していますから、商品数はかなりの数になります。それでも、〝お勧め〟に挙げられるのはおのずと限られてきます。定期保険は、保険の対象になっている人が死亡したら保険金が出る保険で、各商品にあまり違いがありません。それだけに、〝保険料の安さ〟が選ばれるポイントになります。すると、ネット専業の保険会社や代理店を通して販売する保険会社などが上位に来る傾向があります。
ランキングでは、ネット生保であるライフネット生命の商品が両方でランクされました。私はもう1つのネット生保と代理店専用の保険会社から選びました。(私の3位「定期保険2」はアンケートで5位に入っています。)アンケートで人気を集めた1位と2位は、非喫煙健康体については保険料がかなり安くなるという商品です。煙草を吸わない標準体型の人にとっては魅力的な商品です。
<収入保障保険>
| アンケート | 私のお勧め | |
| 1 | じぶんと家族のお守り(SOMPOひまわり) | &LIFE新収入保障保険(三井住友海上あいおい) |
| 2 | FWD収入保障(FWD富士) | じぶんと家族のお守り(SOMPOひまわり) |
| 3 | Keep(オリックス) | 収入保障保険プレミアムDX(チューリッヒ) |
収入保障保険は、実は定期保険の一種ですが、別の項目となっていましたので、分けて考えます。保険の対象者が死亡した際に、保険金が一度に出る商品を「定期保険」とし、年金形式で少しずつ出る商品を「収入保障保険」としています。今では定期保険よりも人気があります。
こちらも商品数が多い上に、各社いろいろと特徴を付けることができるので、評価が分かれるところです。どちらのランキングでも、評価のポイントとなった点は、就労不能となった場合の保障があるか、という点と、健康体割引があるか、という点でした。にもかかわらず、結果がわかれました。私は、精神疾患での就労不能の場合に保険金(または給付金)を受け取れるか、その特約が付けられるか、を重視して選びました。アンケートのランキングでは、1位の「じぶんと家族のお守り」と2位の「FWD収入保障」が断トツに多くの得票を得ました。「FWD収入保障」は特約で、障害年金や介護年金も付けられます。
2020.1.5記

