前回ご紹介した支援は、ひきこもり支援に実績のある団体や専門医のアドバイスに従って進めていく必要があります。
ファイナンシャル・プランナーの支援としては、子供のひきこもり状態が続いた場合に、ライフプランが成り立つか、という観点からアドバイスをします。
もちろん、子供がひきこもり状態から脱し、社会復帰して収入が得られる状態になることを目指すべきですが、すべてがうまくいくとは限りません。
逆にひきこもり状態が続いたまま、子供が高齢化していく可能性もありますし、実際にそのようなケースも出てきています。
その場合は、自分たち親の老後の生活費と、自分たちがいなくなった後の子供の生活が成り立つかどうかを考えなければなりません。
これは、〝最悪のケース〟に備えておくということで、子供の社会復帰をあきらめる、ということではありません。
子供が収入を得られるようになれば、〝最悪のケース〟に備えたライフプランを、上方修正すればよいだけです。
状況が良くなる分には、何の問題もありませんので、まずは最低ラインを考えておくのです。
この分野のファイナンシャル・プランナーとして第一人者の畠中雅子氏は「ひきこもり家庭のサバイバルプラン」と呼んでいます。
以下、畠中氏のアドバイスからいくつかをご紹介いたします。
「ひきこもり家庭のサバイバルプラン」では、子供がまったく働かないことを前提として、親子での生活、そして親の死別後に子供が一人で暮らしていくための資金計画を立てます。
親自体が老後の生活費を賄えない状態ではこのプランは成立しませんが、ある程度の資産があり、特に自宅を保有している場合は、子供の老後までなんとか賄えるプランが作れます。
プランが成り立たない様なら、最終的には本人が生活保護を受けることもやむをえませんが、できるだけそこまでは至らないようにすることを考えます。
ひきこもりの場合は、支出が少ないため、ある程度の資産が遺せれば、子供の生活が成り立ちます。

