地域密着型サービスとは①

介護保険サービスは、「居宅サービス」「施設サービス」「地域密着型サービス」の3つに分類されます。「居宅サービス」と「施設サービス」の特徴については前回ご紹介しました。今回は、残りの「地域密着型サービス」についてご紹介します。

例外はあるものの、基本的に自宅で生活している人が受けるサービスは「居宅サービス」でした。特別養護老人ホームなどに入居している人が受けるサービスは「施設サービス」です。だいたい、高齢者が住むところは、自宅か高齢者施設になりますから、もう1つのサービスがあるといっても、〝?〟となってしまいます。「地域密着型サービス」も、自宅に住んでいる人が利用するか、施設に入居している人が利用するわけで、なぜもう1つの区分が必要なのか、ということになりますね。

行政上の都合もあって、もう1つのサービス区分が設けられているともいえますが、介護が必要な高齢者により細かい配慮ができるように、とという狙いもあって「地域密着型サービス」という区分が設けられています。サービスの内容を見てみると、それがわかります。

「地域密着型サービス」に分類されている介護サービスは、自宅で生活している人が利用するものと、施設に入居して利用するものに分けられます。そして、他の分類(「居宅サービス」「施設サービス」)と比べると、規模が小さいために「地域密着型サービス」に分類されているものと、ほかにはない「地域密着型サービス」独自のサービスに分けられます。

まず、規模が小さいために「地域密着型サービス」に分類されているサービスは、基本的に「居宅サービス」「施設サービス」と内容は同じです。ただ、施設の規模が小さく、こじんまりとした雰囲気です。例えば、「地域密着型訪問介護」は利用定員18名以下となっています。「居宅サービス」「施設サービス」は主に都道府県が事業者の指定・管理を行うのに対して、「地域密着型」のものは、市区町村が指定・管理を行います。地域の住民を対象に、小規模で事業を行っている事業者が、ここに分類されています。利用者からは特段、サービス内容に変わりはないのですが、地域の小規模な事業所ですので、こじんまりとして親身な関係が築けることが魅力です。サービスの名前に「地域密着型」と付いているので、わかります。

一方、「地域密着型」独自のサービスは、「居宅サービス」「施設サービス」にはない、特色のある内容です。自宅で生活している人が利用するものと、施設に入居して利用するものに分けられます。「認知症対応型通所介護」は、自宅で暮らしている人が1日過ごす、ということでは、一般の「通所介護」(デイサービス)と変わりありません。ただ、認知症の人は手がかかるので、利用定員を12名までと抑えています。

次の‥‥といきたいところですが、紙幅が尽きましたので、続きは次回にします。お楽しみに。

2022.729記

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