以前に、PERという指標を使って、株式の妥当な水準を予測する方法をご紹介しました。
企業の1株当たり利益を予想して、それに基づいて「適正な株価」を推計します。
それより高くなっていれば、「上がり過ぎ」、低ければ「上昇の余地あり」と考えます。現在の日経平均株価は、「適正な水準」よりも上にいっていますから、1株当たり利益という面から見ると、上がり過ぎだと考えられます。
このような見方は、「ファンダメンタルズ分析」と言われます。
経済状況や企業業績を基に「適正な株価」を推計して、今後の株式の動きを予測します。
株価や為替は、経済状況を反映して動くという考え方が根拠です。
これに対し、今までの株価の動きを基に、今後の株価の動きを予想する手法を「テクニカル分析」と言います。
株価や為替の動きには、一定の傾向があり、それに基づいた動きになる、という考え方が根拠になっています。
例えば、ある株式が上昇を続けていると、人々は注目を始め、さらなる上昇への〝期待〟からその株式を購入します。
しかし、あまりにも上昇が続くと、〝不安〟が高まり、売却を始めます。
そういった人間の心理が影響して、株式の動きにパターンができていると見ています。
そのパターンに当てはめて今後の動きを予想すると、当たりやすいとしています。
このパターンは、期待や不安といった人間の心理に基づいていますので、特別な根拠があるわけではありません。
過去のさまざまな相場の動きから、一定のパターンを見つけ出しています。
「テクニカル分析」に基づいて株式投資をしている人は、このパターンを「法則」と呼んで、重要視しています。
一方、経済状況などについては、極力考慮に入れないようにしています。
あくまで、「それまでの株価の動き」だけを基に、将来の株価の動きを判断します。
この世界にどっぷりとはまっている人は、法則の提唱者の教えを信奉しており、ちょっと宗教めいた感じがしないでもありません。
ただ、なかなか興味深い面があります。

