「リスクとリターン」という言葉があります。
「ハイリスク・ハイリターン」「ローリスク・ローリターン」と言われているように、高収益を上げながら安全に運用するということは出来ないとされています。
ここで言う「リターン」とは何をさすか。投資したことで得られる収益であり、それは平均収益率というもので表されます。
では「リスク」とは何か。
「リスク(risk)」は、言葉の意味は「危険」ですので、「損をする危険性」と言ってもよいでしょう。
避けたいのは「損をする危険性」だからです。
ただ、資産運用について研究している「投資理論」の世界では、「損をする危険性」だけを測るのがなかなか難しいので、「結果が目標からぶれる程度」で表すようにしています。
「資産の変動性が大きい」ことを「リスクが大きい(ハイリスク)」と言っています。
儲かりすぎて困る人は誰もいないのですが、「損をする危険性」よりも「資産の変動性」の方が測りやすいので、こちらを「リスク」として、投資を考える上で使用しています。
このことが、損失を避けたい投資家と、リスクを小さく(ローリスク)することを考える投資理論の専門家との認識の違い、話の食い違いの原因となっています。
このあたりの理解は意外と難しく、実は私自身もつい最近まで勘違いをしていました。
その反省も含めて、「リスク」について考えます。
今述べたように、投資理論の世界では、「結果が目標からぶれる程度」をリスクという指標を使って表します。
実際には過去の運用成果の結果は標準偏差を使っています。
そして、収益率の予想―このことを「期待収益率」といいますが―には、過去の運用成果の「平均」を使います。
今後の収益率は状況によって変わりますが、どのようになるかはわかりません。
そこで投資理論の世界では、過去の平均収益率を使います。

