「まったく働かなくて、生きていけるのか!?」とも言われますが、それほど難しいというわけではありません。
親がサラリーマンであれば、比較的実現は可能です。
対策をしても難しい場合もありますが、それはそれで、どのくらい不足するのか、など状況が把握できていれば、少しでも状況を良くする方策は考えられます。(生活保護の申請などもその1つです。)
もちろん、生涯ひきこもりで良いわけではなく、今の状態から改善して、就業することができるように、回復するための、治療やカウンセリングなどの方策はやっていくとよいでしょう。
ただ、私はファイナンシャル・プランナーであり、ひきこもり状態の人の心の回復を手助けする方法についての知識がありませんので、この部分についてのアドバイスはいたしません。
逆に素人が安易にアドバイスをしてはいけないと思います。
よって、私がお手伝いしているのは、〝最悪の状況〟を踏まえての、家計管理のアドバイスです。
ただ、それを承知の上で、ここでは1つだけ、ひきこもりの子の回復のためのアドバイスめいたものを申し上げます。
「働かなくても生活していけるからひきこもりとなる」「生活していくお金がなければ、働かざるを得なくなる」という人がいますが、必ずしも当たってはいません。
生活していくお金がなくても、ひきこもりにはなるからです。
そして、本当にお金が無くなるとどうするのか?⇒「働く」のではなく、「動かなくなる」のです。
お金を使わないように、部屋から出なくなる、空腹とならないように動かなくなる、となってしまいます。
ひきこもりを治そうと、一切お金を渡さない、という親もいますが、あまり解決にはつながりません。
「仕事をしなければいけない」「お金を稼がなければ生活していけない」というのは、本人が一番よくわかっています。
しかし、それがわかっていてもできないのです。
このようなことを本人に言えば、イライラが募り、将来に絶望し、自暴自棄に陥ってしまうだけです。
そもそも、仕事をするモチベーションは、「お金を得る」だけではありません。
もちろん、収入も大切ですが、それだけではなく、仕事仲間とのコミュニケーションだったり、仕事の達成感だったりするわけです。
ひきこもりは、周りとのコミュニケーションがうまく取れなかったり、達成感を得られなくて自信を無くしたりしていることが多いようです。
逆に言えば、仲間とのコミュニケーションの楽しさや達成したことの嬉しさを味わえば、自然と仕事に就きたくなります。
それには、仲間と触れ合うことの楽しさを知ること、自分に自信を持つと(「達成できる」という自信)が必要になります。
自信を持つための一番の特効薬は、小さな成功を繰り返すことです。
成功体験が、達成感の嬉しさにつながり、自分に対する自信になります。
親や周りからすると、早く一人前の収入を得て欲しいのですが、就労をせかすのではなく、そこはじっと我慢して、仲間との居場所への参加など、ハードルの低いことをクリアすることから少しずつ自信をつけていくことが大切となります。
そうすると、時間がかかることになります。
すると、経済的な面での余裕があると、安心感につながります。
「働かないと生活できない」と危機感をあおるより、「仕事をしなくても生活に困らない」という安心感を与えた方が、回復につながると考えられます。
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