<公的年金額>
- 老齢厚生年金
会社員などは、厚生年金の保険料を払い、老後には「老齢厚生年金」が、老齢基礎年金に上乗せされて支給されます。
厚生年金の保険料は、給料の一定割合を払いますので、給料が多い人が多くの保険料を払っています。そのため、老後に受け取る年金の金額は、現役時代に払った保険料の金額と月数によって異なります。
年金額=平均標準報酬月額×5.481(または7.125)×加入期間の月数
※平均標準報酬月額は、給与の平均額です。
平成15年3月まではボーナスを含めない平均額を使い、7.125を掛けます。
平成15年4月以降はボーナスを含めた平均額を使い、5.481を掛けます。
平均標準報酬月額は、現役時代の給与の平均額ですが、若い頃の給与は、インフレの関係で、今から見るとかなり小さい金額です。そこで、インフレなどを考慮した「再評価率」という数値を掛けて、今の金額に直します。
ところで、老齢基礎年金は前年に比べて上昇しましたが、老齢厚生年金も変化します。現役世代の名目手取り賃金上昇率、物価上昇率、マクロ経済スライドの仕組みによって、老齢基礎年金と同じ割合で変動します。今年度は、老齢基礎年金の金額は、67歳までは2.2%、68歳以降は1.9%の上昇となりました。老齢厚生年金も同様です。上記の計算式は変わらないのですが、平均標準報酬月額を算出するための「再評価率」を上昇させて、計算した金額が上昇するようにしています。「再評価率」は給与が出た年によって細かく決まっていますが、今年度は67歳までの人と68歳以降の人で違う数値を使うようになりました。
下記の表は、厚生労働省が示すモデルケースに基づいて計算したものです。会社員であった人は、基本的には上記の基礎年金(国民年金)と下記の厚生年金の合計額を受け取ります。今年度は、あわせて年額185万7,316円(月額15万4,776円)となります。
老齢厚生年金の標準的な金額(67歳以下の場合)
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月額 |
年額 |
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2020年度(R2.4-R3.3) |
90,441円 |
108万5,288円 |
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2021年度(R3.4-R4.3) |
90,346円 |
108万4,152円 |
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2022年度(R4.4-R5.3) |
89,960円 |
107万9,516円 |
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2023年度(R5.4-R6.3) |
91,982円 |
110万3,784円 |
※厚労省の示すモデルケース(40年間勤務の男性)より算出。
<社会保険料>
- 厚生年金保険料
厚生年金保険料は本人と雇用主(会社)が折半して負担します。金額ではなく、料率で決まっています。「収入の多い人は多く払い、将来多くの年金を受け取る。収入の少ない人は少なく払い、将来は少なくもらう」ようになっています。
保険料率は、2017年9月に18.3%となってからは変更がありません。こちらは金額ではなく、〝率〟で決まっていますので、物価変動の影響はありません。
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保険料率(本人負担分) |
年収500万円の場合の本人の負担額(年額) |
月額平均(左記の12割り) |
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平成29年10月~ |
18.3%(9.15%) |
45万7,500円 |
38,125円 |
- 健康保険料
会社員などのお勤めの人が加入しているのが、健康保険です。会社に健康保険組合がある場合は、その組合が定める保険料率で健康保険料が決まります。健康保険組合がない場合は、全国健康保険協会(協会けんぽ)が定める保険料率が適用されます。40~64歳は、介護保険料分が加わります。
全国健康保険協会の保険料は、都道府県ごとに異なります。今年度でも、上がった県、下がった県と、まちまちです。ここでは、東京都のものを記載いたします。東京都は、昨年より本体分(医療保険)は0.19%、介護保険料分は0.18%上がりました。2023年3月(4月納付分)より適用されます。なお、介護保険料分は全国共通で1.82%(本人部分0.91%)です。
東京都の協会けんぽ 健康保険料率
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40歳未満と65~74歳(本人負担分) |
40~64歳(本人負担分) |
年収500万円の場合の年額(40~64歳) |
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2020年(R2) |
9.87% (4.935%) |
11.66% (5.83%) |
291,500円 |
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2021年(R3) |
9.84% (4.92%) |
11.64% (5.82%) |
291,000円 |
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2022年(R4) |
9.81% (4.905%) |
11.45% (5.725%) |
286,250円 |
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2023年(R5) |
10.00% (5.00%) 前年比 + 0.19% |
11.82% (5.91%) 前年比 + 0.37% |
295,500円 |
2023.5.31記

