当面の相場見通し(2020年1月)

株式相場の上昇が続いています。当面の3つの課題のうち、2つが解決の方向に向かっています。当面の課題は

  • 日本の消費税引き上げ
  • 米中貿易摩擦の行方
  • イギリスのEU離脱

の3点です。

このうち、③については、イギリスの総選挙で与党・保守党が勝利し、イギリスがEU離脱に向かって進むことがはっきりしました。離脱交渉はこれからですが、方向性がはっきりしたことで交渉は進みそうです。イギリス側もEU側も、合意に向けて現実的な交渉に入りそうで、少なくとも経済的な混乱は避けられそうです。

アメリカと中国の貿易交渉は先日、両国が「第一段階で合意した」と発表しました。それによって、アメリカは一部の関税を引き下げ、中国も報復関税を見送りました。しかし、アメリカの関税引き下げは一部のみで、依然として制裁関税がかけられています。両国の駆け引き次第で不透明な部分がありますが、合意に向けて動き出したことは評価できるでしょう。

そんなこともあり、アメリカの株式相場は上昇を続けており、日本の株式相場もそれにつられて上昇しています。TOPIX(東証株価指数;東証第1部全体の株価の動きを表す)は「ゴールデンクロス」を形成しています。これは、相場の上昇が続くというサインです。

しかし、3つの課題の①はどうでしょうか。日銀短観の推移で景気の状況を見てみます。日銀短観とは、景気の状況を多数の企業聞いたアンケート調査の結果です。アンケートですので、販売や生産などの具体的な統計ではありませんが、多くの企業の実感が反映されています。

「大企業・非製造業」以外はいずれも下がり続けています。経営者の感触が、実際の景気の実態に伴うものであれば、慎重に見なければなりません。

過去、日経平均株価では、24,000円前後まで上昇しては打ち返される、ということを2度繰り返しています。2018年の1月と10月です。今回24,000円を超えても上昇が続くようであれば、「3度目の正直」ではありませんが、本格的な上昇が続き、日経平均株価は3万円を目指す動きになるでしょう。しかし、それだけのパワーがなければ、またしばらく調整を繰り返す動きになるでしょう。当面は、売却を検討しても良いのではないかと思います。

2020.1.2記

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