株式相場のメド①

このところ、株式相場が動いています。8月後半から調子よく上昇してきて、このまま上がっていくかと思いきや、10月中旬から急落しています。
いったい、いくらぐらいが株式相場の〝妥当な水準〟なのでしょうか?
正確なところはわからないとしても、おおよそのメドをつかんでおきたいものです。

株式相場のメドは、企業業績から考えた、株式の〝適正な株価〟が1つの基準になるでしょう。
株式は、企業のオーナーとしての持分です。
企業業績が良い企業であれば、配当が多く期待でき、株価の上昇にもつながります。
つまり、業績が良い企業の株価は高く、業績が向上するならば、株価も上昇する、という考え方です。
この考え方を基にした投資指標が、PER(株価収益率)というものです。

PER(株価収益率)=株価÷1株当たり利益

という算式で計算できます。(〇倍という単位を使います。)
いわば、株価と1株当たり利益を比べたもので、PERが高い銘柄は、利益に比べて株価が上がりすぎている、ということになります。
逆に低い銘柄は、利益に比べて株価が割安であるとして、銘柄選びの基準として使われています。ちなみに、1株当たり利益は、今期(次の3月決算)の予想利益を使うのが一般的です。

ここでは、この考え方を利用して、〝適正な株価〟を算出します。
それが、株式相場のメドとなり、それを超えていたら上がりすぎ、下回っていたら上昇の余地あり、と考えることができます。

1株当たり利益×PER(株価収益率)=適正な株価

個別の株式で算出することもできますが、株式相場全体の状況を見たいので、日経平均株価で見てみます。20141017-1
日経平均株価の算出に利用されている225社の利益を修正して平均したものを利用します。
問題は、PERという数値はいくつが適正なのか、ということになりますが、近年の日経平均株価のPERは、右のグラフのようになっています。
(グラフのデータが少し古くて申し訳ございません。アベノミクス相場前の2013年1月までとなっていますが、最近も状況はあまり変わっていません。
なお、2009年2月~2010年4月は、異常値のため除外しました。)
ブレはありますが、最近は15倍前後となっています。

ということは、これから予想される1株当たり利益の15倍ぐらいが、〝適正な株価〟だと考えられます。1株当たり利益の予想は外れることもありますし、随時変わってきます。そして、PERも変化していますから、この予想は前提条件が少し変わると外れてしまいます。しかし、1つの見方として、メドを知る上では有効な方法ではないでしょうか。

※ここでは、株式相場の見方についてご紹介したものです。
実際の株式相場がこの通りに動くわけではありません。
投資に当たっては、自己責任のもと、ご自身の判断で行ってください。

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