⑨売却損の繰り越しができない
株式等の損失は、3年間繰り越すことができるようになっています。その年の損益通算でもマイナスとなるなら、そのマイナスを翌年に繰り越して、翌年の利益と相殺することができます。しかし、これも⑧と同じ理由で、NISA口座ではできません。NISAという制度は、あくまで値上がり益が得られるということを前提とした優遇制度なのです。値下り損となると、メリットがデメリットとなり、かえって税金が増えることにもなります。
⑩株式配当の受取方式が「株式比例配分方式」となってしまう。
株式の配当の受取方法には3つがあります。
- 配当金領収方式:「配当金領収証」が送られてきて、郵便局で現金と引き換える。
- 登録配当金受領方式:全ての株式の配当が指定した銀行の口座に振り込まれる。
- 個別銘柄指定方式:株式の銘柄ごとに指定した銀行の口座に振り込まれる。
- 株式比例配分方式:証券会社の口座に振り込まれる。
NISA口座で購入した株式であっても、「株式比例配分方式」を選択していなければ、配当が非課税になりません。この方式を選択していなければなりません。注意しなければならないのは、NISA口座で「株式比例配分方式」を選択すると、一般口座など、他の口座で保有している株式もこの方式になってしまうという点です。配当の受取方式を、NISA口座とそれ以外で使い分けることができません。

