「金」は単なる鉱物資源とは異なります。
装飾品としても人を惹きつける魅力、希少性、価値の不変性から、特別な意味合いを持ち、昔から「通貨」として利用されてきました。
政府(中央銀行)の発行する「通貨」が信頼され、国際的にも通貨で決済されている現在でも、その意味は変わりません。
もちろん、鉱物資源としても有用性の高い商品ですので、「金」はいろいろな面で価値を持っています。
1.通貨としての価値
現在の国際通貨は米ドルです。
ユーロも国際通貨として認識されるようになってきました。
しかし、通貨は政府・中央銀行が発行している以上、常に安定しているとは限りません。
金融緩和により、通貨の価値が下がることもあります。
そのような場合では、金融政策で流通量が増加しない金は魅力的に写ります。
リーマンショックなどの世界的な不況でアメリカやヨーロッパ各国は金融緩和を進め、それとともに通貨の価値は下落します。
その分、金価格が上昇することになります。
景気回復の遅れを示すニュースは、金価格を上昇させる要因となっています。
2.インフレ対策としての価値
中国をはじめとする新興国では、インフレが続いています。
インフレとは物価の上昇であり、お金で持っているより物で持っている方が有利となります。
物といっても、食品のように時間とともに価値が下がってしまうものでは長期の保有はできません。
その点、金ならば、時間とともに価値が下がる心配はありません。
最近の新興諸国のインフレは金価格上昇の大きな要因になっています。
新興国だけでなく、先進国でもインフレの心配は否定できません。

