資産運用としての金投資・金貯蓄②

3.資源としての価値

金の価格が上昇する時は、原油も鉄鉱石も小麦も大豆も、天然資源はすべて上昇していることが少なくありません。
基本的に、世界的な生活水準の上昇により、工業原料も食料も不足気味となっています。
世界の貧困が解消されるほど、資源不足は深刻となり、この状況は1~2年で変わるものではありません。
それに、投機的な資金も加わると、「コモディティ」と呼ばれる資源の価格が上昇します。
金はコモディティの中でも代表的な投資対象です。
世界の経済成長とともに資源不足は深刻化しますので、景気回復や成長率の上昇などの観測が金価格を押し上げます。

4.逃避先としての価値

昔から戦争などの有事の際には金が買われました。
国が滅びればその国の通貨に価値はないからです。
米ドルが信頼されていた頃は「有事のドル買い」という言葉もあります。
ところが、米ドルも信用されないとなると、金が買われます。
ヨーロッパの一部の国で財政破綻の心配がありました。
これらの国の救済策が難航すると、金の価格が上昇します。
ヨーロッパだけでなく、アメリカも財政再建案がまとまらず、金価格の上昇要因となりました。

このように見てくると、景気回復のような〝よいニュース〟も、景気回復の遅れという〝悪いニュース〟も「金価格の上昇要因」となってきます。
ただ、金の価格は米ドルで表すのが国際的な標準となっていますので、ドルの下落が金価格の上昇の要因となっている点には注意しなければなりません。

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