REITの本場は、アメリカです。
アメリカの証券取引所にはもっと多くの、そしてさまざまなタイプのREITが上場されています。
日本から投資する場合、アメリカのREITを1つ1つ調べるのは難しいので、REITに投資する投資信託が人気を集めています。
これは、証券会社や銀行の窓口で販売されている、一般的な投資信託(分類上は株式投資信託)です。
不動産投資信託で運用する株式投資信託というわけです。
国内で販売されている投資信託の中では、純資産残高の上位10本のうち4本が、海外のREITで運用するものとなっています(ETFは除く)。
最近では、投資信託の販売においては、アメリカを中心とする海外のREITが、圧倒的な人気を得ていると言ってよいでしょう。
| 名称 | 運用会社 | 純資産残高の順位 | 分配金利回り | 騰落率(5年) | 信託
報酬 |
| 新光US-REITオープン | 新光 | 1位 | 22.9% | 112.8% | 1.65% |
| ラサール・グローバルREIT | 日興 | 4位 | 22.0% | 111.6% | 1.62% |
| フィデリティ・USリートB | フィデリティ | 7位 | 20.4% | 142.6% | 1.51% |
| ダイワ米国リート・ファンド | 大和 | 8位 | 23.6% | 127.6% | 1.64% |
※騰落率は、課税前の分配金を再投資した場合のものです。
いずれも「毎月分配型」です。
1年間の分配金の利回りは軒並み20%以上となっており、これが人気となっている理由です。
「さすが本場!」と思いたくなりますが、それにしても年利回りが20%以上とは高すぎます。
アメリカでもREIT(不動産投資信託)から得られる分配金の利回りは、4~5%程度です。
それを上回る部分は、〝値上がり益〟によるものです。
ここ数年、アメリカの株式市場は上昇が続いています。それに伴い、アメリカのREITも上昇しています。
さらに、円安ドル高も加わり、海外、特にアメリカのREITは大きく上昇しています。
その値上がり益を毎月の分配金に充てているので、これだけ高い年利回りとなっているのです。
値上がり益を分配金に充当することは、必ずしも悪いことではありません。
売却しないでも値上がり益を得られるということはメリットでもあると言えます。
ただ、不動産の賃貸収入によるものではないので、その点をよく認識しておく必要があります。
アメリカの株式市場では、REITの価格は今年の9月初めに過去最高値を更新した後、下落に転じています。
REITがかなり上昇して割高になってしまったこと、今後の金融引き締めで金利の上昇が予想されることなどが理由となっています。
一般の金利が上昇すると、REITは値下りする傾向があります。
それを受けてアメリカでは、REITで運用する投資信託で、購入よりも売却が増えるようになりました。
REITから資金を引き揚げる動きが出始めているのです。
ところが、日本からの資金流入は相変わらず続いており、アメリカのREITを日本の投資家が買い続けている状況となっています。

