④現在保有している株式等をNISA口座に入れることができない。
NISA口座で、新たに株式等を買い付ける必要があります。既に持っている株式等はNISAの対象とはならず、NISA口座に入れることもできません。あくまで現金を入れて、新規に買い付けなければなりません。この制度は、証券投資の活性化を目的としており、〝新たに証券投資をする〟ものだけ非課税としています。
⑤余った非課税枠を翌年以降に回すことができない。
NISA口座で購入できる金額は、年間100万円までとなっています。1年間に60万円の株式等を購入した場合は、40万円の枠が残ることになります。しかし、この余った非課税枠は、翌年以降に回すことはできません。残った枠は、その年で消滅してしまいます。そうなると、つい〝もったいない〟気持ちになり、無理して非課税枠いっぱいまで購入する人も出てくるでしょう。しかし、NISAは、値上がり益があってこそメリットがある制度です。値上がり益を取れる自信がなければ、無理に購入することは避けなければなりません。「必要な分だけ使う」という姿勢が大切です。
⑥売却後、その枠を再利用することができない。
購入後に売却した場合、売却した分の非課税枠を再利用することはできません。一度利用したら、もうその分は使えません。購入した年のうちに売却しても、売却した後の非課税枠を再利用することはできません。一度60万円を購入したら、その年の残りの非課税枠は40万円です。年内に60万円を売却しても、100万円には増えません。この点が頭にあると、売却のタイミングを逃しがちとなります。株式等を保有している間は、受け取る配当等に税金がかかりません。しかし、売却してしまうと、もうその非課税枠は利用することができず、配当等の非課税メリットがなくなります。非課税のメリットが一番大きいのは、5年間保有して毎年の配当を非課税で受けとって、5年後にもっとも上昇したところで売却することです。ところが、相場は都合よく動いてくれません。購入したすぐ後に大きく上昇することもあります。しかし、売却してしまうとその非課税枠がなくなると思うと、売却をためらう心理が働きます。値上がりしても売らずに、持ち続ける人が増えそうです。

