株価が企業の業績を反映して動くものなら、今後の業績の見通しに基づいて売買したいものです。
これから企業業績が良くなるのなら、今のうちに購入して株価が上昇するのを待ちたいし、業績が悪くなるようなら早めに売却して損失を回避したいものです。
「株式相場は半年先を行く」と言われるのはそのためです。
しかし、株価がなかなか予想どおりに動いてくれないのは、みなさんもよくご存じでしょう。
予想どおりに動くのなら、簡単に利益を得ることができるはずですが、そうはならないところが、株式投資の難しいところであり、面白いところでもあります。
株価が予想どおりに動かない理由は、2つの要因に分けて考えることができます。
- 株価の動きは、経済や企業業績を反映しないからである。
- 経済や企業業績の予想が当たらないからである。
どちらの要因も多かれ少なかれ影響しています。
例えば、〝バブル〟と言われる現象は、①の状況を指しています。
金融緩和などで、株式市場に資金が流入し、経済実態を反映しないような株価上昇となることがあります。
日経平均株価が4万円近くまで上昇した、かつての「平成バブル」はもちろん、そこまでは行かない小さなバブルもあります。
また、企業業績が良くなっているにも関わらず、株式相場が低迷を続けている〝逆バブル〟と言えるような状況もありました。
もう1つは、②に相当する状況です。
実は、株価の予想が難しい原因は、このことによるところが大きいと、私は考えています。
経済や企業業績の見通しに基づいて、株式は売買されるのですが、「経済や企業業績の見通し」が難しいのです。
エコノミストやアナリストなどの専門家の予想であっても、はずれることが少なくなく(というより〝多く〟)、それが、株式投資がうまくいかない原因となっています。
私たちは、インターネットやテレビ、新聞、雑誌などから、経済の専門家の見通しを参考に、株式投資をしています。
ところが、この専門家の見通しが当てにならないのです。
その結果、株式投資で損失を抱えてしまうことになります。

