業績予想と株価予想②

私は、以前にお正月の新聞で専門家がお勧めした銘柄が、年末にどのような結果となったのかを調べてみたことがあります。
すると、半分以上が株式相場の平均よりも悪い結果となっていました。
つまり、専門家のお勧めに従うよりも日経平均株価に連動するETF(上昇投資信託)を購入した方が良かったのです。

なぜ、そのような結果になったのかを分析してみると、株価が企業業績を反映した動きとならなかったからではなく、企業業績が予想と違い、良くなかったからです。
試しに「企業業績が良かった銘柄を、1年前に購入していたとしたら。。。」を計算してみると、株式市場の平均よりもはるかに良い成果になっていました。
株価は企業業績を反映して動いていたのですが、その企業業績の予想が難しいのです。
もちろん、どの専門家も高い知見と膨大な情報を分析して、予想をしています。
しかし、それでも、企業業績の見通しは難しいのです。

これは、企業業績に限ったことではありません。
経済状況や景気の動向についても同じです。
経済見通しについても、政府をはじめ、多くの調査機関で予測値を出しています。
しかし、今年、あるいは来年など、まだ始まっていない時点で予想を出すわけだから、どうしてもその精度は落ちてしまいます。
そしてその後、たびたび予想数値の上方修正や下方修正を行うことになります。
修正を繰り返すことで、徐々に実態に近づいていくようになるので、少し先の予想はあまり当てにならないと考えた方が良いでしょう。

「株価は理論どおりに動かない」とは、よく言われるところです。
確かに、短期的には需給(売りと買いの状況)で動きますので、理論どおりにはなりません。
しかし、少し長く、中期的に見ると、意外なほど理論どおりに動きます。
ただ、「理論どおり」に動いたとしても、「予想どおり」に動くというわけではない、ということです。

質問はこちらから