株式相場の方は、ここ数カ月は一進一退で方向感のない動きが続いています。3月21日に2回目の緊急事態宣言が解除されたのもつかの間、4月25日に3回目の緊急事態宣言が発令され、それも5月末まで延長されることとなりました。飲食業、小売業、観光業への打撃は測りしれないものがあるでしょう。ただ、すべてが悪いわけではありません。
海外では、アメリカや中国など、すでに景気がかなり良くなっている国もあります。コロナワクチンの接種が進んでいる国は、回復が進んでいる傾向があります。
先進主要国の中で進んでいるのは、イギリスとアメリカです。コロナワクチンの開発に成功したのがこの両国の製薬会社ですので、それが影響しているのでしょう。
実際、この国の株式相場は、他の国と比べても上昇してきています。アメリカは
- ワクチン接種が進んでいること
- 昨年末と今年の3月に、コロナ対策として合計20万円以上もの現金給付を行っていること
- 今後バイデン政権による大型の公共投資が見込まれること
などによってかなり景気が良くなっています。すでに金利や物価の上昇が進み始めており、景気の過熱が心配されるぐらいです。
イギリスもコロナの感染者数が低下してきており、まだ深刻な状況が続いているフランス、ドイツなどのEU各国と比較して、高い経済成長が見込まれています。
全体的に足踏み状態の日本の株式相場ですが、業種による差が明確になってくるでしょう。緊急事態宣言で打撃を受ける飲食業、小売業、観光業は業績の低迷が続きそうです。しかし、アメリカ、中国を中心に世界経済は回復に向かっています。日本でも輸出が増え、外需比率の高い業種は業績の改善が期待できます。
最近の株式相場での動きを業種別のETFで見ると、鉄鋼・非鉄のETFがかなり上昇しています。この業種は景気敏感株と言われており、景気回復の兆候を表しています。
私は輸出比率の高い、電気・精密、機械に期待をしていますが、今のところは目立った動きはありません。日経平均株価とほぼ同じような動きで区別がつきません。ただ、いずれは明確な違いができるぐらいに上昇していくものと見ています。
ニュースでは、新型コロナの影響を受ける飲食店や観光産業の報道が連日続いています。確かにこれらの業種は深刻な状況が続くでしょう。しかし、日本経済すべてが悪いわけではなく、輸出比率が高い製造業では業績が良くなる企業が少なくないでしょう。日本経済全体、そして株式相場全体では足踏みでも、その中身は二極化していると言えるでしょう。

