投資信託ー人気ファンドの分配金が高いわけ

投資信託の残高上位の銘柄を見ると、次のような傾向があります。
1年間に出る分配金の合計額を、現在の基準価格(ファンドの購入価格)で割った「分配金利回り」が、15~20%超と、いずれもかなり高くなっています。
それが人気の呼んでいるのか、この1~2年は急激に純資産残高を増やしています。

「最近人気の投資信託」でご紹介したファンド3本は、海外の低格付け債券(ハイ・イールド債)、REIT(不動産投資信託)、高配当の株式で運用しています。
日本で運用するよりは高い利回りですが、それでも3.83~6.3%です。
どうして、これほどまでに高い分配金を出し続けることができるのでしょうか。
それを説くカギは、ファンドの基準価格の推移です。

リーンショックなどで「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド」、「新光US-RETIオープン『ゼウス』」の基準価格は大きく下落しました。
基準価格は半値から1/3までにもなりました。
その後、アメリカの景気は徐々に回復し、NY株式市場は上昇しています。
低格付け債券、REITとも景気の回復とともに価格が上昇しますので、株式市場と同じような動きとなります。
一般の債券は、株式とは逆の動きをしますが、低格付け債券は、株式に近い動きをします。
低格付け債券、REITともかなり上昇しているはずです。
さらに、昨年からの円安ドル高の動きで、日本円では大きく上昇していることになります。
ところが、いずれのファンドも、基準価格はあまり上昇していません。
実は、〝値上がり益〟を分配金に回しているからです。
この状況は、それほど長くは続きそうもありません。

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