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〝コロナ・ショック〟で大きく下落した株式相場ですが、その後は割と堅調に回復しており、5月26日時点には日経平均株価で21,000円まで戻っています。まだ感染が広がる前の3月下旬からすでに上昇に転じていましたから、市場参加者はかなり先を見越して買いを入れ始めたようです。今では、緊急事態宣言が解除され、経済活動もこれから回復に向かいますので、懸念材料は取り払われたように感じます。

しかし、ここで安易に飛びつくのは考えものです。「半値戻し」という言葉がありますが、大きく下がった後に、下がった分の半分程度まで戻ると、ある程度の達成感が感じられ、そこから停滞しやすいものです。ここからは、今までのような上昇が続くのは難しいのではないでしょうか。

株式相場は、新型コロナ感染による経済活動の停止を受けての下落と、それが解除されることによる回復を織り込みました。しかし、新型コロナ感染の第2波の発生までは織り込んでいません。第2波があるかどうか、まだわかりませんが、その予兆が現れると、再び崩れる可能性はあります。また、経済活動が再開されるといっても、かつてのようなわけにはいきません。依然として外出はためらわれますし、〝新しい生活様式〟が求められている状況では、かつてのような消費は望めないでしょう。その結果、どの程度経済が回復するか(逆に言えば、どのくらい経済が低迷するか)、まだに通しは立たず、株価にも織り込まれたとは言えないでしょう。これから、経済指標が明らかになるにつれ、徐々に株価の適正水準が見えてくるのかと思います。

ところで、この経済活動の停止によって倒産のニュースも流れるようになりました。緊急事態宣言がされる前から影響を受けていた業種もあり、持ちこたえられなくなった企業が出ています。ただ、その企業を見てみると、新型コロナ以前から業績が低迷するなど、根本的な原因を抱えていたケースが多いようです。新型コロナによって倒産した、というよりも新型コロナの影響は引き金に過ぎなかったのではないかと思います。景気が良い時は多少状況が悪くても、なかなかそれが表に出ませんが、景気が悪くなった際に一挙に表面化するようです。

株式相場でも新型コロナの影響で大きく下がった銘柄は、根本的に業績や会社の方向性に問題があるのかもしれません。戻りを期待して、大きく下がった銘柄に安易に手を出すと、「なかなか回復しない」ということになりかねません。安値買いは要注意です。

むしろ、株式相場暴落でもあまり下がらなかった銘柄、あるいは比較的早く回復した銘柄の方が、その後に期待が持てそうです。安値で買うということはできなくても、企業の成長とともに株価の上昇が続いていけば、長期的に利益は大きくなります。結局のところ、相場が良くても悪くても、成長が期待できる分野を中心に投資していく、といいう株式投資の基本を変えてはいけないようです。

そこで、今後の成長を期待できる分野を考えてみたいと思います。地域で言えば、アメリカ。分野で言えば、IT関連。GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)にマイクロソフト、インテルを加えたGAFAMIではないでしょうか。これらの銘柄は、コロナ以前も上昇を続けていましたが、今後もこれらの企業が成長し、株式相場の中心であることには変わりないでしょう。コロナ以降、新しい生活様式が求められるようになり、これらの企業にはさらに追い風になったと思われます。

2020.5.27

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