安全な金融資産①

最近、「日本国債の信用不安が起きた場合を考えると、どのような資産運用をしたらよいか?」というご質問をよくいただきます。
日本が、南欧ソブリン危機の時のギリシャのようになるかどうかはわかりません。
しかし、現在のような状況を踏まえると、最悪の事態も考えておく必要がありそうです。
日本で国債の価格が急落し、国債のデフォルト(債務不履行)が起きる。
あるいは、ハイパーインフレが発生し、激しい物価上昇が起きる。
すぐには考えづらいのですが、今の時代、何が起きるかわかりません。

ただ、やみくもにパニックを恐れていていると、対処のしようがないのも確かです。
経済がパニックになれば、株式は急落する不安がありますし、債券も信用できません。
もちろん、日本国債も例外ではありません。
日本円の大幅下落も考えられますし、インフレによって通貨の価値がなくなるようでは、現金で持っているのも不安です。
取り付け騒ぎでも起きれば、預金や保険も安心できません。
そうなると、資産を保有しておくことはできないわけで、心配し始めたらキリがないのも事実です。
どこかで〝線引き〟をして考えなければならないでしょう。

ここでは現実的な観点から、「かなりひどい状況」を想定して、資産を守るにはどのような商品がよいかを考えてみましょう。
あくまで悪い状況に対処するための守りの運用の方法です。

一般の方に多く見られるケースに、思い込みによるリスクの認識があります。
これはマスコミの報道などが影響しているのかもしれません。
たとえば「日本に信用不安が起きたら円が下がるので、外貨で保有した方が安全ではないか」という意見です。
一見、もっともな意見のように見えますが、偏った考え方です。
そもそも、日本に信用不安が起きるかどうかがわかりませんし、その結果、円が下がるかどうかもわかりません。
日本で信用不安が起きなければ、さらに円高ドル安に進む可能性もあり、そう考えると、外貨での保有はリスクがあります。

日本人にとっては、日本円は為替リスクのない資産です。
それに対し、外貨は為替リスクがあります。
インフレリスクも心配ですが、これは日本円に限ったことではありません。
やはり、日本円で保有するよりも外貨で保有した方が「リスクは増える」と考えなければいけません。
その増えるリスクに見合うリターンが得られるならば、リスクを取っても外貨に投資するのもよいでしょう。
しかし、外貨が日本円よりも安全だと考えるのは、適切ではありません。
日本の信用不安は心配ですが、「信用不安が起きる」と決めてかかるのは行き過ぎです。

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