審査の通りやすい銀行ー傾向

いざ、希望の物件が見つかり、住宅を購入しようと思っても、なかなか住宅ローンの審査が通らない場合があります。
たいていの住宅購入の契約には、「住宅ローン条項」といって、住宅ローンが通らない場合に、違約金なしで売買契約を解除できる条件が付いています。
しかし、せっかく購入の意思を固めたからには、なんとか住宅ローンを組んで、住宅を購入したいものです。

住宅ローンの審査は金融機関によって異なります。融資の審査が比較的緩い、つまり審査が通りやすい金融機関について検討します。

まず、東京三菱UFJ、みずほ、三井住友の三大都市銀行はなかなか厳しいようです。
住宅ローンを考える場合、多くの人は、名前を知っている都市銀行から問い合わせを始めるでしょう。
それだけに、お客の方から融資の希望が集まります。
しかも、これらの銀行は大手の企業を顧客としています。無理して住宅ローンを増やす必要もないので、融資の姿勢も慎重になります。

それに対して同じ都市銀行でも、りそなグループ(埼玉りそな銀行)は、比較的審査は緩いと言われています。都市銀行というよりは、地方銀行に近く、首都圏の多くの金融機関と競争になっているからです。
横浜銀行、千葉銀行のような地方銀行も同様です。
首都圏は、金融機関がひしめき合っています。首都圏の地方銀行は、常に都市銀行などとの競争にさらされています。都市銀行と同じ条件では融資が獲得できません。
そのため、都市銀行に比べると、審査が緩く、金利も低めとなる傾向があります。

一方、地方銀行でも、群馬銀行や静岡銀行のような地方銀行は立場が異なります。どちらも県内第1位の地銀で、融資額は県内断トツです。ライバル行はありません。
すると、融資姿勢は慎重になり、審査は通りにくくなります。同じ地方銀行でも、千葉銀行や横浜銀行など、首都圏を地盤とする地銀とは違います。

住宅ローンでの審査の通りやすさは、もちろん公表されているわけではありません。
個別の案件で、融資の可否が決まりますので、単純な比較はできません。
しかし、一般的には
「安泰な金融機関ほど融資は厳しく、競争の激しい金融機関ほど融資が通りやすい」
という傾向があります。
大手の都市銀行や地方の地銀は、住宅ローンの申し込みも多い上に、法人融資も多いので、融資を厳しく選別する余裕があります。
それに対して、融資案件がそれほど多くない金融機関は、融資に積極的です。
審査が通りやすいだけでなく、金利面でも有利な(金利が低い)傾向があります。リフォームの上乗せも期待しやすいと言えます。
融資案件がそれほど多くない金融機関とは、次のようなところです。

  1. 規模の小さい金融機関
  2. 後発の金融機関

「審査の通りやすい銀行―詳細」にて、具体的な銀行名を挙げて、ご紹介をしています。

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