子ども夫婦が住宅の購入を検討する際に、親子で２世帯住宅を検討するケースが増えています。
２世帯住宅への関心が高くなっている理由としては、
- 共働き夫婦が増えており、子ども夫婦の子ども（孫）を親が見てもらうことが期待できる。
- 子ども夫婦の資金だけでは、一戸建てを購入することができず、親子で資金を出したい。
- かつて購入した、親の住宅がそろそろ修繕、建て替えを検討する時期になっている。
などがあります。
ただ、建築してから「こんなはずではなかった」となっては取り返しがつきません。
損得だけの比較だけではなく、慎重に検討したいものです。
＜２世帯住宅のタイプ＞
２世帯住宅のタイプにはいくつかあります。大まかに分けると、以下のようになります。
①一部分離型：玄関、トイレ、風呂などが共有で、台所と寝室だけが別のもの。
台所が別ですので、２世帯と言えますが、かなり同居に近いタイプです。
②玄関共有型：玄関だけが共有で、それ以外は別となっているタイプです。
それぞれの生活スタイルを尊重できますが、コミュニケーションもしっかりと取れます。
③完全分離型：玄関を別々に設け、いったん外に出ないとお互いの家に入れないタイプです。
プライバシーが確保でき、お互いに気兼ねなく生活しやすいです。
他に、完全に同居するという方法もありますが、台所が同じで生計をとともにする場合は〝２世帯住宅〟ではありませんので、ここでは割愛いたします。
共有部分が少ないほど、お互いのプライバシーが確保でき、生活がしやすい傾向があります。
しかし、風呂・トイレ・玄関などを別々に設けることになりますので、建築費はその分、多くかかります。
