二世帯住宅の注意点

2世帯住宅は、2世帯で一緒に住宅を購入するので、それぞれが別々に購入または賃貸で暮らすよりも安上がりとなります。
ただ、世代も考え方も異なる別の世帯が同じ一軒家に住むわけですから、難しい面もあります。
先ほど見ました2世帯住宅のタイプにもよりますが、プライバシーの確保の問題や生活習慣の違いによるストレスなどは、多かれ少なかれ、ついてまわります。
完全分離型であっても、まったく気兼ねなく過ごすことができるとは限りません。
いつもそばにいるからこそ遠慮なく話ができる関係を作ることもでき、またそれがトラブルのきっかけにもなりかねません。
それが親世帯と子世帯の関係だけでなく、ご夫婦の問題にも影響を与えることもあります。
実は、2世帯住宅を購入したものの、どちらかが出ていくことになるケースは少なくないのです。

私は、2世帯住宅の購入は、投資に例えると、〝ハイリスク・ハイリターン〟のようなものだと思っています。
うまくいけば、経済的に大きなメリットをもたらし、親子で助け合える安心感も得られます。
しかし、うまくいかなかった場合は、大きな負債を遺してしまいます。
2世帯住宅の売却は、購入対象が限られていますので、簡単ではありません。
たとえ完全分離型であっても、賃貸に出すことも容易ではありません。
賃貸のように、簡単に住まいを変更することはできないのです。

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