住宅を購入するにあたって、「諸費用」はどのくらいかかるのでしょうか。
一般に、物件価格の5~10%程度と言われています。
その中でも、新築物件に比べて、中古物件の方が高くなります。
中古物件には、不動産の売買仲介手数料がかかるからです。
1,500万円の中古物件を購入した場合の、諸費用の詳細を見てみましょう。
ここでは、仮に土地価格750万円、建物価格750万円としています。
住宅ローンは、フラット35で1,500万円とします。
また、他の条件は仮に設定しています。
<購入時に必要な諸費用>
1.売買仲介手数料 物件価格×3.24%+6.48万円(消費税込み)
1,500万円×3.24%+6.48万円=55.08万円
2.不動産取得税 土地 固定資産税標準価格×3%
ただし、住宅床面積分まではかからない⇒0
建物 固定資産税標準価格×3%
ただし、新築時期による控除額がある⇒3万円
3.登録免許税 土地 固定資産税標準価格×1.5%
550万円×1.5%=8.25万円
建物 固定資産税標準価格×0.3%
550万円×0.3%=1.7万円
抵当権 融資額×0.1%
1,500万円×0.1%=1.5万円
4.登記手数料(司法書士) 司法書士によって異なる⇒10万円
5.印紙税 融資額1,000万円超~5,000万円以下⇒1.5万円
6.融資手数料 金融機関によって異なる⇒3.24万円
7.フラット35物件検査手数料 検査機関によって異なる⇒4.8万円
8.火災保険 損保会社によって異なる⇒35年分一括:60万円
9.引っ越し代 業者によって異なる⇒20万円
合計 169.07万円(物件価格1,500万円の11.27%)
<毎年支払う費用>
1.固定資産税 固定資産税標準価格×1.4%
1,100万円×1.4%=15.4万円
2.団体信用生命保険料 住宅ローンの残高によって異なる⇒5万円
合計 20.4万円
推計によって計算している部分がありますので、あくまで参考としてお考えください。
これ以外に家具や家電製品を替えたら、いくらでも費用は跳ね上がります。
これらは入居時ではなく、その後に余裕があれば考えたいものです。
それでも、上記で減らせるとしたら、引っ越し代ぐらいです。
これ以上にかかると考えておいた方よいでしょう。
また、自宅を持つと、その後の維持費がかかります。
一戸建ての場合は、マンションのように、管理費・修繕積立金はかかりません。
しかし、ある程度の期間ごとに修繕が必要になります。
自宅ですから、修繕の間隔を延ばすことはできますが、ある程度は見越しておきたいものです。