二世帯住宅の購入資金②

住宅を購入する際に必要な諸費用は、土地代と建築費を合わせた物件価格の5~10%ぐらいかかると考えておくとよいでしょう。
諸費用分もローンで賄うことはできますが、できれば、住宅ローンとは別に支払っておきたいものです。
そう考えると、物件価格(土地代+建築費)の2割の頭金と、1割程度の諸費用代金が準備できれば理想です。

消費税は土地の購入にはかかりませんが、建築費にはかかります。
諸費用については、税金や火災保険料など消費税がかからないものと、土地取得の仲介手数料のようにかかるものがあります。

現在は消費税が8%ですが、自宅が完成して引き渡されるのが2015年10月以降になると、消費税は10%となります。
ただし、半年前の2015年3月までの建築契約であれば、引き渡しが10月以降になっても8%が適用されます。
特に2世帯住宅は建築費がかかりますので、消費税の再引上げ前の方がお得です。今から準備を始めて2015年の3月までに建築契約を結ぶとなると、それほど余裕があるわけではありません。
2世帯住宅の建築は、親子2家族の合意が必要で、検討にも時間がかかります。
検討する時間も少なくなると、あわてて決断せざるをえません。
コストの面では得であっても、結果的に良い選択となるとは限りません。

住宅ローンは、親と子が別々にローンを組むと、それぞれが住宅ローン控除を利用でき、お得になります。
住宅ローン控除とは、年末の住宅ローン残高の1%分だけ所得税を減らすことができる制度です。
所得税から引ききれない場合は、住民税からも差し引くことができ、住宅購入をする人にとっては大変お得な制度です。

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