フラット35パッケージ

「フラット35パッケージ」をご紹介いたします。
これは、「フラット35」と民間金融機関の「独自ローン」の合同融資です。
「フラット35」は、全期間固定金利の住宅ローンです。
それに対して、民間金融機関による独自の住宅ローンは、その多くが変動金利です。
「固定金利期間選択型」というものもあります。
これは2年や5年間は金利が固定ですが、その後はその時の金利を選択するようになっており、変動金利の変形タイプと考えられます。(名称が「固定金利…」となっているので注意が必要です。)

固定金利と変動金利のどちらがよいかは悩ましい問題で、両方を半分ずつ利用したいという人もいます。
それぞれ半分の金額で、2本の住宅ローンを組むのですが、この手続きをまとめて行うのが「フラット35パッケージ」です。
「フラット35」も民間の金融機関が申込みの窓口となっていますので、その金融機関の「独自のローン」も一緒に申し込むことになります。
固定金利と変動金利の両方を借りることで、金利が上昇した場合は変動金利を優先して繰上返済、上昇しなかった場合は金利の高い固定金利を優先して繰上返済をすることができます。

もちろん、半分ずつではなくても構いませんので、6:4や8:2などで申し込むこともできます。
「フラット35」の融資限度額は「物件価格の90%」までとなっていました。
「フラット35パッケージ」を利用して、残りの10%分を「独自ローン」で補えば、物件価格の100%を住宅ローンで賄えます。
諸費用の分だけを準備できれば、頭金を用意できていなくても住宅を取得することができます。
ただし、物件の抵当権の第1順位は住宅金融支援機構となりますので、民間の金融機関が第2順位の住宅ローンで応じてくれれば、の話です。
万が一、ローンの返済ができずに競売という事態になると、第2順位の金融機関はほとんど債権を回収できません。
頭金が用意できない人が「フラット35パッケージ」で100%の融資をけられるかどうかは、民間金融機関の判断によります。

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